風味堂のべーシスト、鳥口JOHNマサヤがソロプロジェクト、デンシケンセツを開始、その活動の口火を切るアルバム『音楽式コンプリートダム』を発表する。本作はラジオ形式で編まれたバラエティー豊かな作品であり、なんといってもダムをテーマにするという前代未聞のコンセプトアルバム。今回は日本ダム協会推薦のダムマイスターである琉氏("ダム王子"の異名を持つ美青年!)を招き、魅惑のダム世界について訊いた。
ダムにまつわるインタビューというのもぼく自身はじめてなので(笑)、初歩からいろいろ教えてもらいたいのですが、まず2人がダムを好きになったきっかけから教えていただこうかなと。
| 鳥口JOHNマサヤ(以下、鳥口) |
ぼくはツーリング途中に出会った宮ヶ瀬ダムがきっかけです。その巨大さに完全にやられてしまって。それが5年くらい前かな。ダム歴5年です(笑)。以前から巨大建造物には興味があったんですが、ダムの魅力に取り憑かれたのは宮ヶ瀬ダムに出会ってからですね
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| 琉 |
ぼくはダム歴だいたい6年くらいかな。中学生時代、父親とキャンプに向かう途中、道を間違えてダムに突き当たってしまったんですよ。それは長野にある小渋ダムという場所だったんだけど、後でだんだん気になってきて改めてそこを訪れて。その機会をきっかけにのめり込んでいきましたね
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さっそく固有名詞が頻発していますね(笑)。鳥口さんにとってお気に入りのダムは?
| 鳥口 |
やっぱり最初に遭遇した宮ヶ瀬ダムですね。あまりに好きで曲のタイトル(アルバム収録の"I Love 宮ヶ瀬ダム")にしてしまったくらい。魅力はあの重厚感。コンクリートの大きな壁という感じの造りがなんとも言えないというか
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| 琉 |
ぼくはまだ宮ヶ瀬ダム、1回しか行ったことないんですけど、やっぱりすごいですよね。単純にカッコいい。宮ヶ瀬より大きいダムや変わったダムはたくさんあるんだけど、素直に圧倒させるダムってなかなかないですよね
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| 鳥口 |
そうそう。あそこは演出がいいんですよ。下から向かうと景観に混じって見え隠れする感じで。しばらく行くとパッと景色が開けてドーンとダムが現れる。その演出が素晴らしい。あとは音もすごくいいですよね、放流してるときの。V字の谷になっているので音がよく響く構造になっていて、ジェット機が飛んでいるような音がするんです。そこもまた素晴らしい
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| 琉 |
ダムの魅力って大きさだけじゃないんですよね。小さなダムにも魅力はたくさんあって。コンクリート製のダムではないアースダム(土で形成されるタイプのダム)も素敵ですし、巨大建造物としての魅力以外にもたくさん見る部分はあるなって。それはダム歴を重ねるごとに気付いていくんですよ
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なるほど。ダムを訪れるときはどんな過ごし方を?
| 鳥口 |
ぼくの場合は観光放流を見つつ、ダム内部を見学できる場所では見学をして、上に上がってご飯を食べてから、ダムカードをもらって帰る、って感じですかね
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あぁ、なるほど。トレーディングカードみたいな感じのものなんですねぇ。ちなみに琉さんは何枚くらい持ってるんですか、ダムカード。
| 琉 |
ぼくは少ないほうで15枚くらいです。すべてのダムにあるわけじゃないし、あくまでダムカードはオマケって感覚なので収集はしてないんですよ
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| 鳥口 |
ぼくもそれくらいの枚数ですね。時間的な制限もあるし、なかなか集まらないんですよね
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さすがにダムカードというものの存在はダムに行ってないとわからないですよねぇ。このあたりで音楽の話も伺いたいんですが、そもそもダムをテーマに取り上げた経緯は?
| 鳥口 |
これまで取り上げられたことのないテーマでアルバムを作ってみたかったんです。それで自分の好きなダムという題材をチョイスして。だからぼくにとっては自然な流れというか
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| 琉 |
すごく面白い発想ですよね。ダムを音楽にするっていう試み自体"なんだそりゃ?"って感じなんだけど、聴いてみるとすごくしっくりくるというか。ラジオを聴いているようなアルバムの流れで、曲調もバラエティーに富んでいるし……聴いてて新しいなって思いました
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今回のアルバムは全編打ち込みを基調としていますが、そういった個人完結の音楽制作は以前から?
| 鳥口 |
ええ。今回のアルバムでは風味堂でやっていたこととは真逆のアプローチを試したくって
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とはいえ、今回のアルバムのノベルティー感は、風味堂が参照していたような70年代以降のニューミュージックの流れの延長線上にあるんじゃないかなと感じました。それこそ大瀧詠一さんや細野晴臣さんのようなユーモアというか。
| 鳥口 |
あぁ、たしかに。細野さんのトロピカル3部作……なかでも『泰安洋行』からの影響はあるかもしれませんね。あとはスネークマンショーのアルバムの雰囲気はかなり参考にしたかな
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制作にあたって、"DAMガール募集"という企画も立ち上げていましたね。
| 鳥口 |
はい。はじめはそんなに応募者がいないんじゃないかと思ってたんですが、予想外に応募が多くて。なかには60代のかたもいたりしてビックリしましたね。基本的な選考基準は声ですね。アルバムにはDAMガール、重力式少女という名義で参加してもらいました
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| 琉 |
DAMガールにもビックリしたんですが、さらに驚いたのがマニアックなダム用語。それこそ一般のひとにとってはわからない言葉がたくさん出てきますよね。それも面白いなと
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| 鳥口 |
それはかなり意図的ですね。ダム用語って言葉にすごくパンチがあるんですよ。歌に乗せると特にそうで。本作の面白さはそういった言葉の面白さやギャップから生まれてきているんじゃないかな
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今日はダムについての講義も聞けて、非常に勉強になりました。最後にデンシケンセツの今後について教えてください。これから先はダム以外のテーマにもチャレンジするんでしょうか?
| 鳥口 |
もちろん考えてます。空港にまつわるアルバムも考えたりしていて。あとはタンカー(笑)。まだ誰も扱ったことのないテーマを探している途中ですね、現在は。ダムについては今後も追いかけていきたいですね
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| 琉 |
今日はお話できて楽しかったです。またダムの話をしましょう!
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| 鳥口 |
ぜひぜひ! ありがとうございました!
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